AIツクリラボ
・AI日本株自動売買実験・7分で読めます・🟢 実際に使用

J-Quants APIの無料プランで日本株データを取得している話【90日遅延という制約込み】

AI日本株自動売買実験の銘柄スクリーニングに使っている株価データは、日本取引所グループ(JPX)が提供するJ-Quants APIの無料プランから実際に取得しています。この記事では、無料プランを使う中で実際にぶつかった制約と、その対処法をまとめます。

🟢 実際に使ってみて

個人が無料でここまで網羅的な日本株のデータにアクセスできること自体には素直に驚きました。一方で、無料プランには「直近のデータが遅延する」という、使ってみて初めて実感する制約もありました。ドキュメントを読んだだけでは気づきにくく、実際に日次のスクリーニングを組んで動かしてみて初めて「今日のデータが1件も返ってこない」という形で表面化した問題です。

J-Quants APIとは

J-Quants APIは、日本取引所グループ(JPX)が提供する日本株の株価・財務データ取得用のAPIです。個人でも利用登録でき、無料プランと有料プランが用意されています。プランによって取得できるデータの範囲・更新頻度・鮮度(どれだけ最新のデータまで取得できるか)が異なります。

無料プランの制約: 約90日遅延

判断ロジックの解説記事でも触れている通り、このブログが使っているJ-Quants無料プランのデータは、実際に運用してみると約90日遅延していることが分かりました。「今日」を基準に時価総額・出来高でスクリーニングをかけようとしても、直近90日分のデータが存在しないため、条件に合う候補が常に0件になってしまいます。ドキュメント上の制約として把握してはいたものの、日次のスクリーニングを実際に毎日走らせて初めて、この遅延が実運用にどう影響するかを体感することになりました。

遅延にどう対処したか: ウォッチリストを固定する

日次でスクリーニングをかけ直す方式をあきらめ、あらかじめ「実際に買える銘柄」をウォッチリストとして固定し、日々の判断ではこの固定リストをそのままAIに判断させる方式に切り替えました。ウォッチリスト自体は、時価総額100億円以上・出来高10万株以上というスクリーニング条件を、J-Quantsの全銘柄データに対して機械的に一括適用して選定しています。この選び方であれば、90日遅延のデータであっても「ある程度の期間を通して条件を満たしている銘柄」を洗い出す用途には問題なく使えます。

実際に使ってみて感じたこと

  • 無料でここまでのデータが取れることへの驚き: 個人の実験用途で、日本株全体を対象にしたスクリーニング条件を機械的に適用できる環境が無料で手に入ること自体、想像していたよりありがたい環境でした
  • 「遅延」は事前に把握しておくべき落とし穴だった: ドキュメント上の制約として存在は知っていても、日次の運用に落とし込んで初めて実害が見える類の制約でした。無料プランのAPIを使う際は、「取得できるデータの範囲」だけでなく「どれだけ最新のデータまで届くか」も事前に確認しておくべきだと痛感しました
  • 制約に合わせて設計を変える判断も実験のうち: 日次スクリーニングという当初の設計にこだわらず、ウォッチリスト固定という別の方式に切り替えたことで、無料プランのまま運用を継続できています

よくある質問

Q. J-Quants APIとはどんなサービスですか? A. 日本取引所グループ(JPX)が提供する、日本株の株価・財務データを取得できるAPIです。無料プランと有料プランがあり、取得できるデータの範囲や鮮度が異なります。

Q. 無料プランのままAIトレードの日次判断に使えますか? A. 取得できるデータの鮮度に制約があるため、「今日時点」を基準にしたスクリーニングをそのまま毎日実行する用途には向きません。このブログでは、あらかじめ絞り込んだウォッチリストを固定する方式に切り替えることで、無料プランのまま運用を成立させています。

Q. 有料プランへの切り替えは検討していますか? A. 現時点では検討していません。このプロジェクトは「無料であること」を絶対条件にしており、無料プランの制約とどう付き合うか自体を実験の一部と捉えています。

スクリーニング条件・判断ロジック全体の流れについてはAI日本株自動売買の判断ロジックとリスク管理ルールを公開しますで詳しく解説しています。

この記事を書いた人

ラボ管理人

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