AIツクリラボ
・AI日本株自動売買実験・8分で読めます・🟢 実際に使用

kabuステーションAPI(三菱UFJ eスマート証券)で実際に自動発注している話

AI日本株自動売買実験の実発注部分は、三菱UFJ eスマート証券が提供するkabuステーションAPIを実際に使って行っています。2026年9月11日から、このAPI経由で実際の注文を送信し続けています。

🟢 実際に使ってみて

証券会社のAPIと聞くと、機関投資家や専門的なトレーダー向けの大掛かりな仕組みを想像していましたが、実際に触ってみると、残高照会や発注といった基本的な操作は思ったよりシンプルなAPI呼び出しで完結しました。一方で、検証用の仕組みが想定通りに機能しなかったり、市場コードの指定方法が制度変更で変わっていたりと、ドキュメントを読むだけでは気づきにくい実務上の落とし穴もいくつかありました。

kabuステーションAPIとは

kabuステーションAPIは、三菱UFJ eスマート証券のトレーディングツール「kabuステーション」に付属するAPIです。残高照会・保有証券の確認・現在値の取得・発注などをプログラムから実行できます。クラウド上のAPIではなくローカル環境で動作する仕組みのため、常にkabuステーション本体が起動している必要があります。

検証用ポートが期待通りに動かなかった話

実際に本番の注文を送信し始める前に、証券会社が別途用意している検証用ポート(発注しても実際には執行されない仕組み)を使って動作確認をする予定でした。ところが実機で確認したところ、検証用ポートは残高・株価ともに常に空のデータしか返さない仕様だったため、この方法では動作確認になりませんでした。代わりに、本番ポートへの読み取り専用アクセス(残高・保有証券・現在値の取得のみ行い、発注は一切実行しない)を使って、実際のデータで動作確認を行う方式に切り替えました。「発注せず記録だけ残す」検証運用を数営業日行い、判断内容に大きな問題が無いことを確認してから、実際の発注に切り替えています。

実際の注文で使っているオプション: SOR指定

発注時には、注文の市場コードにSOR(スマートオーダールーティング)を指定しています。2026年2月の最良執行方針対応の仕様変更以降、東証固定の市場コードでは新規注文が拒否されるようになっており、さらに2026年5月18日以降はSOR指定の注文のみ手数料が無料になるため、この指定が必須になっています。制度変更に合わせてAPI側の仕様も変わることがあるため、証券会社側のお知らせは定期的に確認する必要があると感じています。

実際に使ってみて感じたこと

  • ローカルAPIであることの運用上の制約: クラウドAPIとは違い、常にkabuステーション本体が起動している必要があります。無人でスケジュール運用する以上、kabuステーション自体が落ちていないかという点も、間接的に気にかけておく必要があります
  • 現物取引のみに絞っている: 信用取引は使わず、現物取引のみを対象にしています。実験としてのリスクを大きくしすぎないための判断です
  • 制度変更の影響を直接受ける: 市場コードの指定方法のように、証券取引所側の制度変更がそのままAPIの仕様に反映されることがあります。動かなくなった場合、自分のコードの不具合ではなく制度側の変更である可能性も疑う必要があると学びました

AIはこのAPIを直接呼び出さない

kabuステーションAPIを直接呼び出すのは、AIの判断そのものではありません。判断ロジックの解説記事で詳しく解説している通り、AIが出した「買いたい」「売りたい」という判断は、まずリスクルールエンジンという独立したコードのチェックを通過する必要があります。このチェックを通過した注文だけが、最終的にkabuステーションAPI経由で発注されます。

よくある質問

Q. kabuステーションAPIとはどんなAPIですか? A. 三菱UFJ eスマート証券が提供するトレーディングツール「kabuステーション」に付属するAPIで、残高照会・保有証券の確認・発注などをプログラムから実行できます。ローカル環境で動作するAPIのため、kabuステーション本体が起動している必要があります。

Q. 検証用の仕組みは使わなかったのですか? A. 証券会社が別途用意している検証用ポート(発注しても実際には執行されない仕組み)を使う予定でしたが、実機で確認したところ残高・株価とも常に空のデータしか返さない仕様だったため、代わりに本番ポートへの読み取り専用アクセス(残高・保有証券・現在値の取得のみ、発注は一切行わない)で代用しました。

Q. AIが直接発注しているのですか? A. いいえ。AIの判断はリスクルールエンジンという独立したコードのチェックを必ず通過した注文だけが、このkabuステーションAPI経由で発注されます。AIがこのAPIを直接呼び出すことはありません。

免責事項

この記事は投資助言ではありません。特定の証券会社・APIの利用を推奨するものではなく、あくまでAIに実際のお金を運用させる実験の実装内容を記録したものです。売買の判断や結果を、他の方の投資判断の根拠として参照しないようご注意ください。投資は自己責任で行ってください。

リスク管理ルールの詳細についてはAI日本株自動売買の判断ロジックとリスク管理ルールを公開しますで解説しています。

この記事を書いた人

ラボ管理人

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